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紅釉僧帽壷景徳鎮窯 2007年08月27日(月)更新

紅釉僧帽壷景徳鎮窯

【和:こうゆうそうぼうこけいとくちんよう
【中:Hong you seng mao hu jing de zhen yao
明・清|陶磁器>紅釉僧帽壷景徳鎮窯

明(初期)
高20cm,口径16.1cm,底径17.2cm
北京故宮博物館蔵
中国では「壺」の文字を,液体を注ぐための器,つまり水注の形態を示すときに用います。口部をラマ僧の帽子の形に作っているところから僧帽壺と称されています。特殊な器形で,紅釉,白磁,青花の遺例がわずかに残っているにすぎませんが,青花の作品にチベット文字と思われる文字が記された例があって,ラマ教の法具として焼造されたものと考えられています。また白磁の作品のなかには,「永楽年製」の文字が針刻された遺例もあります。紅釉は銅を呈色剤とするもので, 高温下で不安定な銅の性質のため,焼成が極めて困難とされます。しかし,宣徳期には技術を掌握して,「宝石紅」,「祭紅」などの美称で称えられる優れた紅釉が焼造されました。口縁部で釉が薄くなり,素地の白が表われるのを「灯草辺」と呼び,紅釉が厚く溜まったところで青灰色を呈するのを「蝦青」と称し,いずれも紅釉の見所といわれています。出所:『紫禁城の后妃と宮廷芸術』

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