考古用語辞典 A-Words

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玉龍 2007年09月29日(土)更新

玉龍

【和:ぎょくりゅう
【中:Yu long
新石器時代|金銀・玉器>玉龍

新石器時代・紅山文化・前4000~3000年頃
1984年遼寧省建平県牛河梁第2地点1号塚4号墓出土

高10.3cm
遼寧省文物考古研究所蔵
 牛河梁遺跡の石棺墓から出土した。遺体の胸の部分で左右1つずつ、ほぼ同形の玉器が発見されており、これがその1つである。
 C字形に身を曲げた動物を表わしている。身に孔が1つ穿たれており、ここに紐を通して下げたのであろう。耳は大きく立っており、目は丸く、鼻は突き出て皺があり、鼻の穴は横に細長い。中国の学者は「猪籠」とも呼んでいる。現代中国語の「猪」は豚を意味するから、豚のような顔をした龍という意味である。ここから進んで、龍は豚から変化したと主張する学者もいる。この種の工器は例が少なく、特殊な地位にあった者が身に着けたものと考えられる。出所:「中国国宝展」

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