考古用語辞典 A-Words

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塔形紋錦 2007年10月13日(土)更新

塔形紋錦

【和:とうがたもんにしき
【中:Ta xing wen jin
春秋戦国|絹・衣類>塔形紋錦


長84cm、幅23cm
1982年湖北省荊州市馬山1号墓出土
戦国時代・前4~3世紀
荊州博物館蔵
 連続する塔形の小さな単位紋様を反転させながら、繰り返し織りだしている。舞人鳳凰龍紋錦が三重の経錦であったのに対し、この錦は2色の経糸を1単位とした二重経という、より織りやすい技法で作られている。しかし帛面を多彩に見せるために経糸を赤と黄、淡茶と黄、濃茶と黄の3種の組み合わせにして、これを適宜配列している。錦面が縦縞状に色分けされて見えるのはこのためである。
 この錦は遺体の包みを結び飾るのに使われていた九条の帯の1つで、織幅は45~49cmほどある。従来漢時代以降の経錦は数多く知られていたが、戦国時代に遡る完全な作例は皆無にひとしかった。その意味でも江陵馬山1号墓発見の錦類は、中国における経錦の早い時期における発展を知ることができる貴重な資料である。 出所:「中国国宝展」

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