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中山王墓 2007年10月13日(土)更新
中山国は戦国時代に現在の河北省にあった国である。戦国の七雄ほどの大国ではないが、文献にもたびたび記載されている。北方遊牧民の一種であった白狄がたてた国で、初め鮮虞と称したが、のちに中山と改称した。王墓を含む戦国時代の中山国の墓や都城址が、河北省平山県や霊寿県において調査されている。調査された中山国の墓では多数の青銅器や陶器が発見されたが、なかでも特筆に価するのが、中山王(興+昔)の墓から出土したものである。(興+昔)は中山国の最盛期の王であり、前4世紀の末頃に亡くなったと考えられる。この時期の青銅器の特色として、金銀および緑松石の象嵌などによる華やかな装飾が挙げられるが、(興+昔)の墓出土の動物をかたどった青銅器などは、造形も素晴らし〈、さまざまな技法による金銀の象嵌で見事に飾られている。 出所:「中国国宝展」
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