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「文帝行璽」金印 2007年10月14日(日)更新

「文帝行璽」金印

【和:ぶんていこうじ きんいん
【中:「Wen di xing xi」jin yin
秦・漢・三国|金銀・玉器>「文帝行璽」金印


高1.8cm、縦3.1cm、横3cm、重148.5g
1983年広東省広川市南越王墓出土
前漢時代・前2世紀
西漢南越王墓博物館蔵
 方形の印面に「田」字形の方格があり、小篆(漢字の書体の1つ)で「文帝行璽」の4字が陰刻されている。文字の溝は幅が一定で深く、底には鱗のような鏨の痕跡がある。つまみは、身をくねらせた龍の形である。
この印は墓主の胸のあたりに置かれていた。「文帝」は基主その人である。南越の君主は、漢の皇帝に対しては、一段地位の低い「王」と名乗っていたが、国内では「帝」と自称し、漢の皇帝と対抗する意識をもっていたことがこの印に示されている。「璽」は印の意。戦国時代には「璽」は印を意味する普通の名称であったが、始皇帝は皇帝の印だけを「璽」とすることに定め、漢もこれを踏襲したという。また漢の皇帝は「皇帝之璽」「皇帝行璽」「皇帝信璽」などの印をもち、場合によって使い分けたという。南越国の行政制度はあまりよくわかっていないが、漢の制度をかなり模倣していたであろうことは、この印からもうかがえる。 出所:「中国国宝展」

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