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玉盒(南越王墓) 2007年10月15日(月)更新
玉
高7.7cm、径9.8cm
1983年広東省広州市南越王墓出土
前漢時代・前2世紀
西漢南越王墓博物館蔵
身・蓋とも、ぞれぞれ1つの玉塊から彫り出した贅沢な容器である。蓋の上面中央にはつまみがあり、ここに輪が付いている。つまみの周囲には8枚の花弁をもつ花の紋様が彫られている。その周囲を、内外二重の紋様帯が巡っている。この二重の紋様帯の中間にはさまった無紋の部分に、小さい孔が合わせて6か所に穿たれている。そのうち4つは割れ目の両側にあることから、2つに割れた蓋を紐で縛って修理したものと考えられる。他の2つの孔の意味は不明である。あるいは補修の跡を目立たなくするため、対称の位置にも何か装飾を施したのかもしれない。
身は、半球形で、口縁の内側には蓋を受ける立ち上がりがあり、外底には低い高台が付く。側面には、蓋の外周部と対応する紋様帯が巡る。古代中国では、玉製の容器は少なく、本作品のように玉製の蓋まで伴うものはきわめて珍しい。 出所:「中国国宝展」
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