考古用語辞典 A-Words

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龍形台座 2007年10月16日(火)更新

龍形台座

【和:りゅうがただいざ
【中:Liu xing tai zuo
秦・漢・三国|青銅器>龍形台座

青銅、鍍金
高33.5cm、長27.8cm
1983年広東省広州市南越王墓出土
前漢時代・前2世紀
西漢南越王墓博物館蔵
  南越王の遺体を安置した部屋には、木製漆塗りの屏風が置かれていた。発見された時、すでに木が腐って崩壊していたが、床に落ちていた金具や釘わずかに残っていた漆の破片などから復元研究が行われ、左下の写真のような形に復元された。中央の幅3mの屏壁の両側に、幅1mの翼障が蝶番で付けられている。立てる時の平面形は「コ」の字形となり、片付ける時は、両側の翼障が内側にたたまれたわけである。屏壁の中央には、翼障とは反対方向に開く幅1mの観音開きの扉がある。黒漆を塗った上に、赤と白で紋様を描いたことが判明しているが、図柄に関する確かな手掛かりは残されていなかった。復元された屏風の図柄は、想像に基づいて描かれたものである。
 この屏風には、大型で装飾性の高い金具が全部で5種類11個付けられていた。屏風の台座が3種類6個、屏風の上に付ける飾りが2種類5個である。 龍形台座は、2枚の翼障のそれぞれの端に付けられた台座である。これも同形のものが2個あり、うちの1つです。2匹の蛇を踏みつける龍の形である。蛇の尾は蛙に巻きついており、蛙は逃れようとしてもがいている。龍は頭を挙げ、体を曲げて、尾を巻いている。龍の腰の部分に、屏風の翼障を支える突起があったようだが、打ち割られて基部だけが残っている。大きく開いた龍の口の中に、蛙の頭がみえる。額の部分から円筒が伸びている。何かを挿したのであろうが、詳しいことはわからない。復元写真では、仮に孔雀の羽を挿して、装飾としている。 出所:「中国国宝展」

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