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無量寿・弥勒二面像(4点) 2007年10月16日(火)更新
【和:むりょうじゅ・みろくにめんぞう】 |
【中:Wu liang shou・mi le er mian xiang】 |
晋・南北朝|石器・ガラス>無量寿・弥勒二面像(4点)
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砂石
(1)高116cm、幅50cm、(2)高94cm (3)高95cm(4)高80cm
1921年四川省茂県出土
南斉・永明元年483年
四川省博物館蔵
現在では4つに分割されているが、これらは本来1つの石材に彫り出されていた造像稗の各部分である。銘文には、斉・永明元年(483)に西涼の釈玄嵩という名の比丘(僧)が無量寿と弥勒を作ったとある。無量寿像は、右手施無畏印、左手刀印を結び、蓮台の上に立ち、もう一方の面には、弥勒像が無量寿像と同じ印を結んで坐している。いずれも大衣を中間の士大夫の着る服のようにまとい、胸前に帯を垂らすいわゆる中国式の服制をとっている。
この像は南朝の銘をもつが、紀年銘のある中国式服制の仏像としては最古の作例である。また、像容は、朝鮮半島やわが国に伝わった最初期の仏像の様式とも密接な繋がりをもつ。中国でこうした形式の服制を仏像に採用した時代、場所を考える上での1つの指標となるきわめて重要な資料である。
1つの造像碑に無量寿と弥勒という尊格の異なる2体の仏像を表裏に配するのは、当時の信仰のあり方の複雑さを示しており、その点も大変に興味深い。 出所:「中国国宝展」
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