考古用語辞典 A-Words

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如来立像1 2007年10月17日(水)更新

如来立像1

【和:にょらいりゅうぞう
【中:Ru lai li xiang
晋・南北朝|石器・ガラス>如来立像1

砂石
高165cm、幅70cm
1954年四川省成都市万仏寺址出土
梁・6世紀
四川省博物館蔵
 衣は両肩を覆う通肩に着し、両足を広げて立つ。首の回りで折り返される衣は平板で襞を規則的に刻む。衣の襞は、正面ではU字形の衣紋線が胸から膝までかかり、上半身に比べて下半身の方が衣紋線の間隔を狭めている。衣紋の表現は形式的といってもよいだろぅ。この胴部は、如来頭部の頭部と組み合わさると考えられているが、断面が摩損しているため、両者はぴったりと合わない。しかし、如来頭部とよく似たガンダーラ仏風の頭部をもつ四川省成都市西安路出土像の衣がこの胴部と同じ形式であり、如来頭部と本作品が本来一具であったとする見方がより強くなった。
 ガンダーラの仏像の場合、厚手の衣を深い彫りで表現することから、正面から見ると像の厚みを感じるが、側面から見るとさほど厚くないタイプの作例も多い。本像の側面観もこれと通じるものがある。 出所:「中国国宝展」

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