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二菩薩立像  2007年10月18日(木)更新

二菩薩立像

【和:にぼさつりゅうぞう
【中:Er pu sa li xiang
晋・南北朝|石器・ガラス>二菩薩立像

砂岩
高120cm、幅64cm
1951年四川省成都市万仏寺址出土
梁・6世紀
四川省博物館蔵
 表に菩薩像、裏に浄上図と『法華経』の一場面を表わす。表は、台座上面中央に満瓶(生命の方である水を象徴するもの)がおかれ、その口から数本の蓮華が伸び、その上に2体の菩薩が並んで立つ。その両側に供養菩薩像を2体ずつ配す。満瓶の左右には獅子、天王像を表わす。台座正面には、中央に香炉を挟んで8体の楽人を並べる。
 右の菩薩は、右手に揚柳を執り、腰をわずかに左へひねり、左足に体重をのせて右足を浮かせ気味にして立つ。胸の下で帯を巻き、裙(裳)は膝の所ですぼまっており、膝から下は両足の輪郭がはっきりとわかる。
 両脇の供養菩薩像は、それぞれ盒子や払子、柄香炉などを持つ。右上の像は特異な形状の冠飾を着けている。
 背面は、中央に大きな橋のかかった蓮池があり、上下に分割される。上半分には浄土図を表わす。遠近法を用いて、樹木や楼閣、蓮池、人物を左右に配し、最奥の山岳の前には侍者に囲まれた如来が帳の中に坐している。下半分は山々を表わし、その稜線で区切られたそれぞれの区画に『法華経』普門品に説く観音の諸難救済の各場面を表わす。
側面には、それぞれ縦に8つの区画を設け、騎馬人物、人物群像、象、龍などの動物、宝塔、天人、蓮華ほか、さまざまな場面が表わされている。 
万仏寺山土像にはこのように浄土を表わすものが多く、浄土への往生、救済を望む当時の信仰の様相がうかがわれる。
 なお、天王像の像容は、同じ万仏寺出土の梁・中大通5年(533)の釈迦群像や中大同3年(548・実際は太清2年)銘菩薩群像のそれときわめて近く、また、丸みを帯びた菩薩の面相、着衣の形式から、6世紀前半から中頃にかけての制作とみてよいだろう。 出所:「中国国宝展」

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