時代別順
分野別順
|
金剛力士像 2007年10月18日(木)更新
砂岩
高89cm、幅44cm
1954年四川省成都市万仏寺址出土
唐時代・8世紀
四川省博物館蔵
丸彫の天王像。左腕を体の前で下向きに力強く伸ばし、腰を右へひねり、足を大きく開いて立つ。右足はす指を曲げて踏ん張っており、甲には骨が浮き出している。全身に隆々たる筋肉が盛りはがり、実にダイナミックな造形である。
垂飾のついた首飾りを着け、下半身には裳をまとう。裳の上にはU字形に垂れる天衣が2段に表わされ、両腕と右足の外には天衣の一部が残っている。天衣は本来、体の周りに翻っていたと思われる。背面も背中の筋肉、裳の襞を彫り出している。ただし、襞は正面、背面ともパターン化したものとなっている。肩の辺りには車輪形の頭光の一部が残る。
万仏寺址からは天王像がもう1点出土しているが、そちらは甲冑に身を包み、両足を揃えて直立する動きの少ない像で、時代的にも木像より遡るものであろう。 出所:「中国国宝展」
関連情報
|
|
Copyright 2006 abc0120 All rights reserved.