考古用語辞典 A-Words

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如来三尊像(七級寺) 2007年10月18日(木)更新

如来三尊像(七級寺)

【和:にょらいさんそんぞう
【中:Ru lai san zun xiang
晋・南北朝|石器・ガラス>如来三尊像(七級寺)

石灰岩、彩色、金
高134cm、幅90cm
1994年山東省青州市七級寺址出土
北塊・6世紀
青州市博物館蔵
 中央に如来立像、両脇に菩薩立像を配する。如来は肉髻がひときわ大きく、細面の顔は目が大きく、頬骨が張り、起伏に富んでいる。服制は中国式で、内衣の上に2枚の衣を着けて、帯を胸前にのぞかせている。脇侍は中尊の足元近くから伸びる蓮台のLに立つ。いずれも左手を胸前にあげ、鉢状の持物を執る。右脇侍は右手を下げて天衣の一部をつかみ、左脇侍は右手を下げて環状の持物を執る。先端を尖らせた舟形光背は、中ほどから下端まで幅を変えない。下面は平らに作り、中央に台座へ差し込むための大きな枘を1本出丸光背は如来の頭光の蓮弁、圏帯、唐草紋、身光の圏帯、両脇侍の頭光の圏帯、周縁部の火炎紋など、ほとんどの紋様を浅浮彫で表わす。
本像の発見された七級寺址は、龍興寺の北に位置し、さほど距離を隔てていない。現れ:は住宅地と畑になっているが、地表には石像の断片が今もなお散在しており、往時の伽藍の威容を偲ばせる。本像も龍興寺の仏像と同じく破壊されており、かつてこの一帯に及んだ破仏の凄まじさを物語っている。発見当初は7つの断片に分割されていた。 出所:「中国国宝展」

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