考古用語辞典 A-Words

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如来三尊像2(龍興寺) 2007年10月18日(木)更新

如来三尊像2(龍興寺)

【和:にょらいさんそんぞう
【中:Ru lai san zun xiang
晋・南北朝|石器・ガラス>如来三尊像2(龍興寺)

石灰岩、彩色、金
高83cm、幅66cm
1996年山東省青州市龍興寺址出土
東魏・天平3年・536年
青州市博物館蔵
 龍興寺出土の仏像は400点以上にのぼるが、銘文の残るものはごくわずかである。この作品は台座正面に銘文が刻まれており、制作年、「智明」という人物が亡くなった父母や兄弟、姉のために発願したことがわかる。
中尊は、平らな頭頂部に肉髻を高く盛り上げる。アーモンド形の目はやや吊り上がり、鼻や口は小ぶりに作る。内衣と大衣を着け、帯を胸前で結ぶ中国式の服制である。脇侍は両肩を覆う前あきの衣を身に着け、左脇侍は袵をたるませている。肩にかかった天衣は肘までをゆったりと覆い、肘の部分と足元に垂れた先端部で鰭状に左右に広がりをつけている。右脇侍は右手に蓮の蕾、左手に水瓶を執り、左脇待は右手に環状持物、左手に蓮の蕾を執る。画像とも、宝冠、胸飾りなどの装飾がなく、通常の菩薩像と異なった姿であることが注目される。
舟形の光背には、中尊と両脇侍の光背を表わすほか、蓮華座上に禅定印を結んで坐す化仏を薄浮彫する。光背側面には、厚手の袈裟に身を包んだ僧形立像が左右2体ずつ描かれる。 出所:「中国国宝展」

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