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菩薩立像1(龍興寺) 2007年10月19日(金)更新
【和:ぼさつりゅうぞう】 |
【中:Bu sa li xiang】 |
晋・南北朝|石器・ガラス>菩薩立像1(龍興寺)
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石灰岩、彩色、金
像高162cm、全高196cm
1996年山東省青州市龍興寺址出土
東魏~北斉・6世紀
青州市博物館蔵
本像は龍興寺出土の仏像の中でも大型の部類に属する。丸彫で、下半身に裙(裳)を着け、天衣をまとい、わずかに下腹を突き出して立つ(蓮台は現代の補作)。
顔はやや横幅が広く、眉は弓形に大きく表わし、目はやや吊り日で、目尻へいくほど下瞼を盛り上げて切れ長に作る。唇の両端をわずかに吊り上げて微笑を浮かべている。目の輪郭や眉は鎬立つものの、鼻や頬から顎にかけての仕上げは丸みを帯びており、表情は端正で穏やかである。後頭部には光背支持用のL字形鉄製金具が2本つく。
体は薄く、やや抑揚に乏しい。胸飾り、両肩の円形飾り、腹前でX字状に交差する瓔珞(装身具の1つ)を着け、細かい襞を垂直に刻んだ裙は裾を品字形に折りたたむ。
背面はほぼ平坦であるが、胸飾りやU字形に腰の上まで垂れる天衣、裙の腰紐、裙の襞などを彫り出している。
龍興寺出土の菩薩立像の中でも、本像は青年のような生き生きとした表情をもつ面相の美しさ、すらりとした体部など出色の出来ばえである。直線的に刻まれた裙の襞は法隆寺の百済観音像を想い起こさせ、飛鳥時代の彫刻との関連を考える上でもきわめて興味深い。 出所:「中国国宝展」
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