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菩薩立像(定州) 2007年10月20日(土)更新
白大理石、彩色、金、銀
高27cm
1994年、河北省定州市出土
東魏・6世紀
定州市博物館蔵
白大理石の一材から像、光背、台座を彫出する。菩薩は、右手を胸前にあげて蓮の蕾をつかみ、左手は体に沿って下げて環状持物を執り、舟形光背を負って蓮台上に立つ。
台座正面は格狭間とし、中に香炉と1対の獅子を表わ丸台座上面前側左右には四弁花紋を描く。
宝冠、胸飾り、腕釧、X宇状瓔珞、天衣の水玉模様、台座蓮弁、光背輪郭など各所に金彩を施し、また、冠紐、僧祇支、裙(裳)、頭光、身光の輪郭などには朱彩が残る。また、舟形光背周縁部の火焔模様の一部には銀彩が施されている。
光背背面には、樹下の半跏思惟像、3羽の鳥を描き、台座と光背の境にある半円形区画には蓮弁を描く。台座側面にも彩色の痕がみられる。
像容は、曲陽の修徳寺から出土した東魏・武定年間の菩薩像と近く、また、金、銀、朱などの彩色がよく残り、往時の色鮮やかなさまをうかがわせる。 出所:「中国国宝展」
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