考古用語辞典 A-Words

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菩薩立像2(修徳寺) 2007年10月21日(日)更新

菩薩立像2(修徳寺)

【和:ぼさつりゅうぞう
【中:Bu sa li xiang
隋・唐・五代|石器・ガラス>菩薩立像2(修徳寺)

白大理石
高163cm
1954年河北省曲陽県修徳寺址出土
唐時代・7世紀
河北省博物館蔵
  わずかに腰を右へひねり、右足に重心をのせ、左足の膝をわずかに曲げて立つ。髪を後ろで2つに分け、首の根元で一旦結んでから両肩から上腕にかかるように垂らしてしいる。両肩に冠の結び紐を垂らす。条帛をたすきに掛け、裙(裳)を着け、天衣をまとっている。花紋、連珠紋、唐草紋、花綱紋などを組み合わせた豪華な胸飾り、連珠円紋内にC字形紋様を並べ臂釧(腕の環飾)、裙の腰紐に種々の玉飾をつなげたと思われる垂飾は、唐代の装飾具を知る上で参考となろう。胸部と比べて胴部はやや絞られているが、下腹はたるんでおり、みぞおち下のくびれがそれを強調している。足指は長く、左右で爪の形を違え、支脚となる右足は踏ん張ったように作られている。造形は、生身の肉体を思わせる写実性が大幅に進み、また、両脚にまといつく裙も、腿からすねにかけてU字形の襞をリズミカルに刻み出している。背面はやや平板ながら、天衣、条帛、裙、瓔珞を彫り出している。
修徳寺址から出土した仏像は、各時代を通してその多くが小型像である。小型像は、経済力のあまりない下層の僧侶や俗人にとって入手しやすいものであったといわれている。大型像である本像は、造立の目的、安置場所などをそれらの小型像と区別して考える必要があろう。 出所:「中国国宝展」

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