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何家村窖蔵 2007年10月21日(日)更新
1970年10月、陝西省西安市南郊の何家村で、唐代の窖蔵(埋納席)がみつかり、そこから陶製の大きな甕2口と銀製の壺1口が出土した。それらの中には、約270件を数える金銀器をはじめ、宝玉、貨幣、薬材など、全体ではおよそ1000件にものぼる多種多様な遺物がぎっしりと詰め込まれていた。器物の作風や貨幣などの年代からみて、すべて8世紀半は頃までに制作され、安史の乱(755~763)に際して、その難を逃れるために埋納されたのではないかと推測されている,出土地点は、唐の長安城の西南部(興化坊)に当たり、付近に邠王・李守礼(唐第3代皇帝・高宗の孫)の邸宅とその役所があったと記録にあることから、邠王家に関わる遺物とも考えられているが、厳密には本来の所有者は明らかでない。いずれにしても、唐代盛期の第一級の作例がそろい、そのどれもが、豊潤かつ華麗な当時の文イとの具体相を端的に示してくれる。 出所:「中国国宝展」
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