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金樹 2007年10月23日(火)更新
金
高13.5cm、11.5cm、重(計)9g
1971年陝西省西安市郭家灘唐墓出土
唐時代・8世紀
西安市文物保護考古所蔵
金の薄板を打ち出し、樹木形に切り抜いて成形した金具の一種である。幹枝や根元は、断面が半円形をした立体的な構造となり、幹や枝がうねりながら伸びる様が巧みに表現されている。葉の部分には、金糸(金の細い針金)を溶接し、葉の輪郭を表わしているが、それらの内側には、当初、緑松石などの貴石類を貼り付け、彩りを添えていたと考えられる。同じ墓から、龍・鳳風・鴻(大形の雁〈ヒシクイ〉)をかたどった同様な仕様の金製品(この作品を含めて合計9個)が発見されていることからすると、本来、何かの器物の装飾具として一緒に用いられたのであろう。 出所:「中国国宝展」
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