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走龍 2007年10月23日(火)更新
青銅、鍍金
長18cm、高10.8cm、重245g
1979年陝西省西安市出土
唐時代・8世紀
西安市文物保護考古所蔵
4本の脚を交互に広げ、口を開いて長い舌をのぞかせ、尾を後方へなびかせた姿の龍。龍は、中国で古くから崇められてきた霊獣で、青銅器や玉器などにいろいろな姿で表現され、漢代以降この作品にみるような一般的な龍の形が確立された。以後も、絵画の題材あるいは服飾や器物の主要な紋様として頻繁に造形化されてきている。この作品のように単独で形作られた遺例はそれほど多くはないが、唐代には、金製などの類品がいくつか知られている。この作品がどのような目的で制作されたのか定かでないものの、大明宮跡から発見されたと伝えられ、この点からすると、あるいは宮廷での儀礼に関わるものかもしれない。大明官は、唐の長安城の北壁東側に接してあった宮殿で、もともと太宗(唐第2代皇帝)が父の高祖の隠居所として建てたのにはじまり、それを高宗(唐第3代皇帝)が改修して宮殿に使用したもので、高宗以後、唐の歴代の皇帝は、ここで政務を執ることが多かった。 出所:「中国国宝展」
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