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香炉・台 1具(香炉1合、台1基) 2007年10月25日(木)更新
【和:こうろ・だい】 |
【中:Xiang lu・tai】 |
隋・唐・五代|金銀・玉器>香炉・台 1具(香炉1合、台1基)
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銀、鍍金
香炉高29.5cm、重5363g、台高20.8cm、重8970g
1987年陝西省扶風県法門寺出土
唐時代・咸通10年(869)
法門寺博物館蔵
法門寺地宮の後室から発見された香炉と台のセットである。いずれも銀板を打ち出して成形したもので、獣面と獣足がかたどられた5本の脚が鋲留めされ、その間に、透しの入った垂飾が吊り下げられている。香炉の蓋の上部にもうけられた蓮の雷とその周辺に穴が開けられ、内部で焚く香の煙がそこから漂い出る仕組みとなっている。香炉の表面には、蓮華や唐草などの植物紋と亀の姿が刻出され、また、台の上面には2羽の孔雀が大きく線刻されるなど、吉祥(めでたい事柄)に関わる紋様でおおわれている。
この種の香炉は、唐代を通じて銀や青銅でしばしば制作され、仏教儀礼ばかりでなく、上流階級の日常用具としても盛んに使用されたものと思われる。この一具は、こうした遺品のなかではひときわ大ぶりの作例で、香炉の底裏に刻まれた銘文によって、咸通10年(869)の制作と知られる。おそらく、宮中などでしばらく使用された後、咸通15年における法門寺の舎利奉納に際して、その供養のため、埋納されたのであろう。 出所:「中国国宝展」
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