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青磁輪花盤 2007年10月25日(木)更新
【和:せいじりんかばん】 |
【中:Qing ci lun hua pan】 |
隋・唐・五代|陶磁器>青磁輪花盤
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青磁
径24cm、高6.2cm
1987年陝西省扶風県法門寺出土
唐時代・9世紀
法門寺博物館蔵
浙江省北部の越州窯で焼かれた青磁は、唐時代後期になると、しばしば詩文に取り上げられるようになる。陸亀家の詩『秘色越器』に「千峯翠色」とあり、越州窯青磁の色は山々の緑にたとえられている。越州窯の青磁が「秘色」と呼ばれ、それまでの陶磁器にはない新しい美しさをそなえたやきものをして賞賛されていたことがうかがわれる。しかしながら、この「秘色」が具体的にどのような色を指しているのかについては、長く確証が得られなかった。
法門寺地宮からは、この青磁輪花盤を含め、全部で6点の青磁の盤が出土している。「衣物帳」にある「瓷秘色盤子畳子六枚」の記載に一致することから、これらの青磁が当時「秘色」と呼ばれていたことが判明した。これらの「秘色」青磁は、器形が端整で美しく、とくに口縁に小さな刻み目を入れて全体を花形に作る輪花の装飾が効果的に用いられている。釉薬はなめらかでしっとりとした質感をそなえ、ほとんど黄味を感じさせない淡く澄んだ青緑色を呈している。一般的な越川窯青磁とは一線を画する、高ぃ完成度を示している。 出所:「中国国宝展」
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