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侍女俑 2007年10月25日(木)更新
土製、彩色
高73~86cm
1988年陝西省西安市韓森案出土
唐時代・8世紀
西安市文物保護考古所蔵
俑は、死者とともに墓へ埋納するために作られた、人や動物をかたどった人形のことで、戦国時代以降、歴代に大量に生産された。この一群は、唐代の女性俑の典型的な作例で、同じ墓からいくつも発見されたものの一部である。いずれもふくよかな姿をし、各様の髻を結い、いろいろなポーズをして立つ。一緒に発見された俑のなかには、唐代盛期に流行した男装姿のものもみられる。当初は色とりどりに彩色され、金属製の簪なども付けていたようで、当時の理想的な女性像を示すとともに、かつてのはなやかな風俗がしのばれる。
唐代でも、理想とされる女性像は時とともに変遷し、はじめ細身で楚々とした風情の姿であったものが、その最盛期にあたる玄宗皇帝(在位712~756)の頃には、この俑にみられるような、豊満な肢体をもつ女性へと嗜好が変わっていった。 出所:「中国国宝展」
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