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金剛経 2007年10月25日(木)更新
張即之
南宋 宝祐元年(1253)
33.1×1780.5cm
張即之(1186~1266)は安微和州の人。字は温夫、号は樗寮。大字と楷書の名手として、その名は国内はもとより全国あるいは日本へも伝えられた。ために日本からの人宋僧は喜んで張の書を持ち帰り、今に彼の写経や社詩断簡、禅院額字が伝えられている。図もそうした中の一ツ、折本形式の写経。宝祐元年七月十三日、天台僧宗印の校定した経典にもとづき、慈母韓氏の冥福のために書いたもので、その翌年、天童山長老の西巌禅師に授けている。このとき張は六十八歳。写経体によらない文人の写経で、厳しい骨格に雅味を盛りこんだ張独自の風がよく発揮されている。 出所:「書の歴史」
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