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木簡(居延漢簡) 2007年10月26日(金)更新
後漢・永元5~10年(93~98)
一枝約22.0×1.0cm
文字はその実用性の面から隷書の誕生直後、時間的に速く書く工夫がなされ、草書的、行書的筆意の文字としてあらわれてくる。その進展ぶりはまことに著しく、後漢になると、日常の用には原始的な行書体が主として使われ、小篆や八分はもっぱら儀礼的な場合にのみ用いられるようになった。近年、中央アジアより出土した木簡の大半は漢人の事務を果たしたものであるが、そこには行草的筆意のものが多く見られる。作品は居延出土の木簡で、永元五年~十年(93―98)の年記がある。下級の侯の上司に対する報告書の草稿で、 一本一本の木札を糸で綴った形状がそのまま残っており、文字もまた当時の書法を解明できる肉筆資料として貴重なものである。出所:「書の歴史」
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