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石門頌 2007年10月27日(土)更新
後漢 建和二年(148)
篆書の構造を簡素化した隷書―古隷―にも、やがて人間の美の意識がはたらき、字形が整備され、さらに新しい装飾としての波勢をもつ八分体が現われる。もっとも隷書らしい姿をとどめるもので、横画や右払いの収筆にうねりをもたせ、はねあげるリズムを特徴としている。西城出土の木簡を見ると早くも前漢・紀元前一世紀頃に立派な波勢のある速書きの八分体があるが、この系統は後漢中後期に建てられたいわゆる漢碑に最も端正な姿を見せるようになる。
石門頌は陝西省褒城県の摩崖に、楊孟文の功績一をたたえて刻されたもの。字形がだんだん揃いつつ、のんびりとうねりながら運ぶ筆のはたらきがよく出ている。出所:「書の歴史」
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