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薦季直表 2007年10月27日(土)更新
鍾繇
三国(魏) 黄初二年(221)
25.7×13.7cm
三国~西晋時代になると、八分の特徴であった波勢が消え、荘厳豊麗な風味が亡くなり、原始的な楷書が芽生えていたものと思われる。そうした変遷は西域出土の木簡や写経、さらに肉筆文書によって垣間見ることができる。この薦季直表は宋~明時代の人々の解釈により法帖として伝えられたものゆえ、鍾繇の真相を示すものか否かは判らないが、単純に短く放つ筆使い、扁平な構造、こうした姿が初期の楷書であったと言うことができる。かくして楷書は、他の書体よりいちばん遅れて成立したことになる。出所:「書の歴史」
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