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王閩之墓誌 2007年10月27日(土)更新
【和:おうびんしぼし】 |
【中:Wang ming zhi mu zhi】 |
晋・南北朝|彫刻・書画>王閩之墓誌
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東晋・四世紀
42.3×19.8cm、厚6.5cm
一九六五年、南京象山一帯にある王氏一族の五号墓から出土た塼製墓誌である。五行、十二字づめに方格を画し、両面に全八十四字の銘が鋭く刻されている。
王閩之は王興之の子、升平二年(358)二十八歳で没している。王興之と王羲之とは従兄弟の関係にあり、即ち、閩之と羲之とは同時代に生きた同族であった。さて、この墓誌銘はまことに原始的な楷書の姿を示している。字体は隷書の趣を残しながら波勢をのばさず、方正にまとめあげている。この謹厳にして素朴の風は刻字の効果をさしひいたとしても、王羲之の書風とは何と相異なる書相を呈しているではないか。これら東晋墓の発掘を機に郭沫若氏が、蘭亭序の真偽について論文を発表されたのはその直後のことである。出所:「書の歴史」
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