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寒食詩巻 2007年11月01日(木)更新
蘇軾
北宋・元豊五年(1082)以後
32.5×118.0cm
蘇軾(1036―1101)は四川眉山の人。字は子瞻、号は東坡。嘉祐年間の進士で、官は端明殿侍読学士にいたる。王安石の新法党に反対し、ためにあちこちを流寓。詩書は北宋第一といわれ、また墨竹画を能くした。
この一巻は「寒食帖」の名で馴染が深い。湖北黄州に流謫されている元豊五年春、寒食の節を迎えて作った詩二首を書いたものである。巻後の黄庭堅城は、この書は顔真卿と楊凝式と李建中の筆意を兼ねており、試みに東坡に再度これを書かせても、これほどに書けるとは限らないであろうと評している。しかし本作は、誰々を学んだというよりも、もうすっかり完成された東坡独自の姿をみせた最高傑作である。扁鋒と側筆とを駆使した激しい運筆は、彼の強烈な意志をよく表現したものといえよう。出所:「書の歴史」
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