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蜀素帖 2007年11月01日(木)更新
米芾
元祐三年(1088)
27.8×270.8cm
米芾(1051―1107)は湖北襄陽の人。字は元章、号は海岳。礼部員外郎、淮陽軍の知事となる。書画を能くし、書は北宋四大家の一人に数えられ、書画の鑑定批評家として「書史」「画史」など多くの著作を遺している。
これは元祐三年九月、米芾が浙江湖州知守であった林希の招きにより遊んだとき、林希の請に応じて自作の詩七首を書いたもの。蜀の素(きぬ)に書いてあるので「蜀素時」の呼称がある。粗い絹地に鳥絲欄を引き、その中にやや慎重に得意の行書でかいている。古法を駆使しながら筆力と情味とを兼ね備えたこの流麗なタッチは、技巧派米芾の本領をよく発揮したものということができる。出所:「書の歴史」
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