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四体帖 2007年11月02日(金)更新
鄧石如
清・嘉慶二年(1797)
29.5×44.0cm
鄧石如(1743―1805)は安徽懐寧の人。字は頑伯、号は完白山人。家が貧しく、刻印を売りながら山水遍歴の旅をかさね、金石の拓本により書技を学んだ。書は五体を巧みにしたが、とりわけ篆隷において豪毅高古の風格をうちたて、碑学派の雄として帖学派の劉墉と並び称される。また篆刻において浣派の祖といわれ、近代の呉譲之、赴之謙ら新風の出発点となった。
この作品は篆隷楷草四体で揮毫した書冊の一、古人の語を篆書でかいた部分である。縦長な字形、円い曲がり角、息をつめるように引く線など、小篆の特徴を巧みに表現している。嘉慶二年、五十五歳時の力作である。出所:「書の歴史」
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