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金塔形函 2007年11月03日(土)更新

金塔形函

【和:きん とうがたかん
【中:Jin ta xing han
隋・唐・五代|金銀・玉器>金塔形函

「八重宝函の内第一重」
唐・9世紀
鋳造・一部鍛造
1987年法門寺塔基地宮後室山土
高7.5 身3.3×3.3 座4.9×5.0 銀柱高2.9cm 184g
法門寺博物館蔵
 八重宝函のうち、最も内側に入っていた容器で、内部に立つ銀製の柱とに第一の舎利が差し込まれ、安置されていた。金によって仏塔(あるいは殿舎)がかたどられ、屋根と塔身が鋳造、座と底板は、それぞれ鍛造で成形され、座の上面中央に銀柱が溶接される。屋根の頂には大ぶりの宝珠(蓮蕾形)が作り出され、屋上に瓦状の文様が刻まれ、簡略ながら、この種の建物の特徴がよく抽出されている。塔身には、四方に釣鐘形の開口部(門)を設置したうえ、軒や壁に菱形文や唐草文を刻出し、さらに、座の上面および側面の周囲に花弁文を線刻して、ともすれば弛緩しがちな金製品の造形を、装飾的な手法で補っている。
技法や文様には、唐代晩期の金銀器に底通する粗さや形式化した要素が認められるものの、貴重な素材がふんだんに用いられ、舎利を祀るのにふさわしい塔形の意匠が採用されていることなど、舎利に対する敬虔な思いが端的に反映された遺例といえよう。出所:「唐皇帝からの贈り物」

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