考古用語辞典 A-Words

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石造貴石貼付鴛鴦宝相華文函 2007年11月03日(土)更新

石造貴石貼付鴛鴦宝相華文函

【和:せきぞうきせきてんぷえんおうほうそう げもんかん
【中:Shi zhao gui shi tie fu yuan yang bao xiang hua wen han
隋・唐・五代|金銀・玉器>石造貴石貼付鴛鴦宝相華文函

「八重宝函の内第二重」
唐・9世紀
緑松石・瑪瑙・真珠貼付
19874年法門寺塔基地宮後室出土
高10.0 身幅7.3×7.3cm 重1022g
法門寺博物館蔵
 八重宝函の内側から2番目の容器。珷玞石といわれる石を削彫して成形し、身・蓋の四辺と蓋上に真珠を連ね、その間の各面に、鴛鴦(おしどり)と宝相華をかたどった緑・紅色の貴石を貼り付けて、にぎやかに飾り立てる。真珠の帯や各文様の周囲には、金の帯と粒からなる縁取りがほどこされ、華やかな仕立てが一層ひきたてられている。珷玞石は、中国では古来、玉に次ぐ美石とされ、各種の工芸品の素材に珍重されたようである。
きめ細かな肌と上品な色合いをもつ高級な素材が使用されたうえ、色とりどりの貴石で豪華に装飾されているのは、この容器が内から第2番目の舎利容器として、第1番目の金製容器に次ぐ主要な位置を与えられていたためである。出所:「唐皇帝からの贈り物」

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