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銀鍍金二菩薩二天王双鳳文棺(舎利容器) 2007年11月05日(月)更新
【和:ぎんときんにぼさつにてんのうそうほうもんかん】 |
【中:Yin du jin er bu sa er tian wang shuang feng wen guan】 |
隋・唐・五代|金銀・玉器>銀鍍金二菩薩二天王双鳳文棺(舎利容器)
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唐・9世紀
鍛造
1987年法門寺塔基地宮中室出土
高6.8~7.2、身長8.2、座長9.9、座前幅6.4、
座後幅5.0cm、248.5g
法門寺博物館蔵
第二の舎利を納置していた容器。法門寺地宮の中室中央に置かれていた白大理石製の「霊帳」の中から発見された。この「霊帳」は、景龍2年(708)、華厳宗の大成者である法蔵らが、法門寺の舎利を供養するために造立したもので、会昌5年(845)頃の廃仏の時に壊されていたのを、咸通15年(874)の舎利埋納に際して修復し、改めて舎利を納めて地宮に設置したものと考えられる。この「霊帳」の中に鉄製の函が納められ、その鉄函内いっぱいに詰められた紅・黄2色の土の中に、この銀棺が埋納さ
れ、さらに銀棺の内側に錦が貼り付けられ、そこに舎利が安置されていた。じつに荘重な仕様といえよう。この銀棺は、蓋、身、座からなり、正面には、門と、その左右に立つ菩薩、背面には有翼あるいは長耳の獅子のような姿の獣(辟邪)が2頭、両側面の前方に天王立像が線刻される。また、蓋の上面には、天蓋と2羽の鳳凰、座の四側面に格狭間形が刻出されている。いずれも舎利を守護あるいは荏厳する意味が込められた意匠である。咸通15年(874)の地官造営に先立ち、「霊帳」の修復と並行して制作されたと推測され、小ぶりながら、当時の棺の典型をよく示している。出所:「唐皇帝からの贈り物」
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