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銀函(舎利容器)2007年11月06日(火)更新
唐・咸通12年(871)銘
鍛造
1987年法門寺塔基地宮後室出土
高22.7、身18.3×19.0、底19.6×19.6cm、2088g
法門寺博物館蔵
金函を納置していた容器。金函とおよそ同様の形式になるが、座の部位が備わり、その四面に各3箇所の格狭間形の刳り抜きがもうけられ、意匠のうえで変化が付けられている。
正面に刻銘があり、咸通12年(871)閏8月、智慧輪が法門寺の舎利を安置するために制作させたものであることがわかる。金函の年記と5日の開きがあるが、法門寺地宮内での埋納状況や、器の大きさ・形制などから見ると、本器と金函は、もともと1具のものととらえて差しつかえなかろう。「衣物帳」にも、金函とともに、智慧輪奉納品として明記されている。
銘文の末尾に工人の名が記され、この種の金銀器制作の実態を探るうえで重要な資料を提供してくれる。出所:「唐皇帝からの贈り物」
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