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ガラス方瓶(舎利容器・1対)2007年11月06日(火)更新

ガラス方瓶(舎利容器・1対)

【和:がらすほうへい
【中:Bo li fang ping
隋・唐・五代|石器・ガラス>ガラス方瓶(舎利容器・1対)

中央アジアまたは西アジア・9世紀
1971年西安市東郊秦川廠出土
高9.3、口径4.0cm、259g
西安市文物保護考古所蔵
 白味がかった半透明のガラス容器で、出土時には、いずれも内部に舎利らしきものが納置されていた。伴出物などの詳細が不明で、これらが発見された遺跡の性格は詳らかでないが、銀棺や石槨の出土地点と近いことも考え合わせると、この付近に、かつて仏塔を備えた寺院が存在した可能性が高い。
□縁が円環状になり、その下に円筒形の首が続き、胴部は立方体状に四角く作られる。口縁の内側に段差があり、当初は蓋を具備していたようである。各部の形式や素材の質感などから、9世紀頃の制作と推測される。
小器ながら、一対がそろい、ガラスという、当時にあっては貴重な素材が用いられていることなど、法門寺地官出土品とともに、舎利信仰の高揚がうかがわれる。出所:「唐皇帝からの贈り物」

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