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銀鍍金仏像文如意(法門寺) 2007年11月11日(日)更新
【和:ぎんときんぶつぞうもんにょい】 |
【中:Yin du jin fo xiang wen ru yi】 |
隋・唐・五代|金銀・玉器>銀鍍金仏像文如意
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唐・9世紀
鍛造
1987年法門寺塔基地宮後室出土
長50.0cm、頭幅16.0cm、765g
法門寺博物館蔵
如意は、説法などの席で師僧が手にし、威儀を正すのに用いられる仏具である。金属・木竹・玳瑁・貴石など、さまざまな素材によって仏教文化圏の各地で広範に制作、使用され、供養具としても用いられる。孫の手(麻姑)のように頭部が手の形をしたものと、銀鍍金仏像文如意・銀如意のように雲形をしたものの2種があるが、長い柄を備える基本的な形制は、地域や時代を問わず、ほぼ一定している。
法門寺地宮で発見された如意は、銀鍍金仏像文如意・銀如意の2点である。「衣物帳」にも、尼僧の弘照が奉納した「銀如意一枚重九兩(両)四銭」と、同じく尼僧の明粛の奉納になる「銀如意一枚重廿両」という2点の如意が記録されていて、ここでも、発見された遺物と「衣物帳」の記事との一致を見る。重量(1両=約40g)から判断すると、弘照の奉納品が銀如意、明粛の奉納品が銀鍍金仏像文如意こ該当しよう。
銀鍍金仏像文如意は、頭部に、蓮台上の如来坐像と盤などを捧げる両脇侍(供養天)像が線刻され、その面にのみ鍍金がほどこされる。これらの銘文や諸般の事情を考慮すれば、尼僧の弘照と明粛は、ほぼ同時期に、かたや銀如意、かたや銀柄香炉を宮中から下賜された後、それらを、銀鍍金如意ほかの品と合わせて、法門寺地宮へ寄進したという、地宮本納品をめぐるかつての経緯の一端を推察することができる。出所:「唐皇帝からの贈り物」
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