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水晶宝珠 2007年11月13日(火)更新
唐・9世紀
1987年法門寺塔基地宮秘龕出土
径5.2cm、重196g
法門寺博物館蔵
水晶は、中国でも、古来、貴石のひとつとして珍重され、上級の工芸品の素材に用いられてきた。皇室の勅願になる法門寺地官からも、水晶製品が幾種か採取されている。
水晶宝珠は、球状に成形された水晶である。本品はもう一つの小ぶりの水晶珠とともに、第三の舎利を納めた鉄函の中から見つかり、中国では、本器を、「衣物帳」に記載された「隨(随)求六枚共重廿五兩(両)」に該当すると見なし、中国古代の至宝と伝承される「随侯之珠」にあてはめて考えるのがもっぱらであるが、員数や重量の記載方法・内容が、これらの水晶珠とは合致せず、その解釈には無理がある。現時点では、本来の用途は詳らかでない。出所:「唐皇帝からの贈り物」
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