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青銅鍍金携帯用諸具 2007年11月14日(水)更新
【和:せいどうときんけいたいようしょぐ】 |
【中:Qing tong du jin xie dai yong zhu yong ju】 |
隋・唐・五代|青銅器>青銅鍍金携帯用諸具
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唐・9世紀
鋳造,鍛造
1987年法門寺塔基地宮前室出土
(1)径7.9(2)長10.1 幅0.7(3)長10.4 幅0.7(4)長11.1 幅0.7
(5)長10.2 幅7.9(6)長10.7 幅4.0(7)長10.0 幅2.6(8)長8.7 幅6.7
(9)長8.8 幅2.1(10)兵8.7(11)高5.7 口径5.9cm
法門寺博物館蔵
仏教では、僧侶が常に所持すべき品(十八物)として、経典や仏像のほか、様々な日用の品々をあげている。ここに示すのも、主に僧侶が携行する日常具の類と思われる。円環をなす鎖を中心に、そこから放射状に10数本の鎖をのばし、その先に各器物をとめている。円環状の鎖を腰に巻き付け、携行したものであろう。
(1)は、太陽の光を集めて火をおこす道具で、(2)・(3)・(4)・(7)・(10)は、いずれも身体や衣服を常に清浄に保つために使用する諸具である。(5)は、漉水嚢すなわち水こし用の袋を懸ける枠といわれ、(6)とともに、飲食に関わる道具と見られる。(11)も、形態から見ると、飲食関係の器かと思われるが、薬品の調合など、他の用途を想定することも可能であろう。(8)は、通例、威儀を正すために身に帯びる装身具の一種であるが、このような携帯具のひとつに組み入れられることの意味は、なお明確でない。また、(9)は、今日の鑿とは若干異なる形態を持ち、穴を開けたり、ものをひっかけるなど、色々な使途を推測することができる。
鎖のみ残存する所が数箇所あり、もとはさらに別種の器物も備わっていたようである。この種の品々が一括して残っているのはきわめて稀で、当時の生活様式を推測する手がかりを与えてくれる。出所:「唐皇帝からの贈り物」
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