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銀鍍金錠 2007年11月14日(水)更新
唐・8世紀
鋳造・鍛造
1970年西安市南郊何家村窖蔵出土
(1)長12.0(2)長11.7cm
(1)32g (2)30g
陝西歴史博物館蔵
銀鍍金錠は、八重宝函に付けられているのと同種の錠で、上側に見える釣り針状の細長い腕を、錠本体の端にもうけた小鐶に通して施錠する。開錠する時には、右斜め下方へのびた平板状の鍵を錠本体に差し込み、その先端を操作して本体中のからくりを解き、腕を小鐶から抜き出す表面には花文や唐草文が線刻されたうえ、それらの文様部に鍍金がほどこされる。鉄錠のような実用本位の無骨な作例1と異なり、装飾的な要素が前面にうちだされ、宝函などの美麗な容器に取り付けられていたと考えられよう。技法や意匠は唐代前半期の作風を示し、法門寺地宮などの唐代晩期の作例と並べて見れば、この式の錠が唐代を通じて広く用いられていたことがうかがわれる。
出所:「唐皇帝からの贈り物」
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