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銀鍍金天馬流雲文茶碾 2007年11月15日(木)更新
【和:ぎんときんてんまりゅううんもんちゃてん】 |
【中:Yin du jin tian ma liu yun wen cha nian】 |
隋・唐・五代|金銀・玉器>銀鍍金天馬流雲文茶碾
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唐・咸通10年(869)銘
鍛造
1987年法門寺塔基地宮後室出土
座長27.5cm、座幅(中間)4.2cm、身長25.5cm、身幅2.8cm
上板幅4.5cm、蓋板長20.7cm、蓋板幅3.0cm、溝深3.2cm、重1170g
法門寺博物館蔵
銀鍍金天馬流雲文茶碾は、茶葉を細かく砕くのに使用された茶具の一種である。唐代の茶葉は、餅茶といわれ、摘み取った茶の葉を蒸して固め、それを乾燥させた後、本器のような碾(臼の類)で挽き、粉末にして使用した。
碾は、座、側板(4枚)、上板(2重)からなり、スライド式の蓋板が備わる。座の側面に花文、座と蓋板の上面および側板の四面に流雪文が刻出され、側板の長側面には、各2頭の天馬が線刻されている。碾・軸とも別記の銘文があり、咸通10年(869)、文思院(宮中用の金銀器制作所)で作られたことが判明する。「茶碾」、「(石+咼)(うす)軸」と明記されているように、銘文によっても茶具であることが確かめられる稀少な遺例である。
咸通12年(871)における法門寺の舎利再発見以前に制作されていることからすると、地官に奉納される前には、宮中で実際に用いられていた可能性が高い。出所:「唐皇帝からの贈り物」
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