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銀稜花形托 2007年11月15日(木)更新

銀稜花形托

【和:ぎんりょうかがたたく
【中:Yin leng hua xing tuo
隋・唐・五代|金銀・玉器>銀稜花形托

唐・9世紀
鍛造
1958年耀県柳林背陰村出土
径17.1cm、高3.1cm、重199g
陝西歴史博物館蔵
 銀五花形脚杯・銀稜花形托は、同じ遺跡から出土した銀製品である。銀五花形脚杯は、器・脚とも、五曲の花形に成形され、直径に比べて丈の高い形姿に特徴がある。銀稜花形托は、五稜の花形になり、中央に杯を置く受け部がもうけられ、裏側に低めの圏足が鑞付される。
両者とも、唐代晩期の類品(銀製)がいくつか知られ、およその制作年代が判明すると同時に、銀稜花形托と同類の遺品には、茶托と明言こされたものがあり、当時のこの式の托の用途の一端も明らかとなる。銀五花形脚杯も、本来、銀稜花形托のような托とセットで用いられたであろうことからすれば、喫茶用の杯と考えて矛盾はない。ただし、これら両者は寸法が合致せず、もとはそれぞれ別の器物と対をなしていたと見られる。
法門寺地宮奉納品には、金属製の茶碗(杯)や茶托の類が含まれていないが、ガラス器(や青磁器に同種の作例があり、それらと本2器などを合わせて見れば、上流階級を中心に、喫茶の風習がかなり普及していた往時の様子をうかがうことができる。
銀五花形脚杯・銀稜花形托どちらも、別記のような針書銘があるが、刻出が非常に浅く、字画も大きく乱れていて、当初のものかどうか定かでない。出所:「唐皇帝からの贈り物」

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