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黒釉水注 2007年11月18日(日)更新
【和:こくゆうすいちゅう】 |
【中:Hei you shui zhu】 |
隋・唐・五代|陶磁器>黒釉水注
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唐・9世紀
耀州窯
1984年銅川市黄堡鎮耀州窯址出土
口径11.0cm、底径7.1cm、胴径11.7cm、高17.5cm、重705.5g
陝西省考古研究所蔵
縦長の胴部に、短い注口と喇叭状の口縁が付くやや小形の水注である。この形は、唐代晩期の水注の典型のひとつで、越州窯や定窯など多くの窯の製品に類品が見られる。口縁と肩部を繋ぐ把手は、細い粘土ひもを横に2本つなげて板状としたもので、断面は「8」の字形となっている。底部はやや突出し、底面は平坦で高台は持たない。底部周辺は露胎で、部分的に火色があらわれて褐色となっている。胎上は灰色で、硬く焼き締っているが、気泡や黒色粒子などの不純物をやや多く含む。底部以外はすべて光沢のある黒釉がほどこされているが、釉には濃淡があり、薄い部分は飴色に発色して、一つの変化となっている。
外面にはロクロ目が目立ち、器壁も厚くて重量感があるため、精品とは言い難いが、唐代晩期(9世紀)に流行した水注の姿を知る上で貴重な資料といえよう。出所:「唐皇帝からの贈り物」
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