考古用語辞典 A-Words

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白磁褐彩珠文瓜形三足壷 2007年11月18日(日)更新

白磁褐彩珠文瓜形三足壷

【和:はくじかっさいしゅもんうりがたさんそくこ
【中:Bai ci he cai zhu wen gua xing san su hu
隋・唐・五代|陶磁器>白磁褐彩珠文瓜形三足壷

唐・9世紀
燿州窯
1952年西安市韓森寨出土
口径3.8cm、高6.4cm、重98g
西安市文物保護考古所蔵
 手の中にすっぽり収まるような小形の蓋付壷である。胴部は4分割の瓜形で、口縁はやや外傾ぎみに短く立ち上がり、底部は平底である。胴下部には「く」の字形に屈曲する短い三足が付く。蓋は傘形で上部に宝珠形のつまみが付き、裏面には斜めの受け部が付けられている。蓋裏面と底部外面以外は全面に透明釉が施釉され、胴部肩の釉下には3点1組の鉄斑文が3方にほどこされる。露胎部に見られる白色の胎土は、不純物が少な緻密で、かなり硬質に焼き締まっている。
底部の粗い削りや胴部に見られるロクロ目など、造形的には粗さが目立つが、形態および施文は実に愛らしく、当時の女性が化粧品や香料などを入れて愛用したさまがしのばれる。白地に鉄斑文をほどこす技法は、定窯をはじめとする華北の白磁生産窯で広範に見られるが、本品の生産地は特定できない。出所:「唐皇帝からの贈り物」

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