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白磁鴛鴦形二連盒 2007年11月18日(日)更新
【和:はくじえんおうがたにれんごう】 |
【中:Bai ci yuan yang xing er lian ge】 |
隋・唐・五代|陶磁器>白磁鴛鴦形二連盒
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唐・9世紀
1983年西安市沙披出土
幅4.1cm、奥行4.5cm、高6.0cm、重123.2g
西安市文物保護考古所蔵
二連盒の蓋に、並んで顔を見合わせる鴛鴦(オンドリ)をあしらっている。鴛鴦は、夫婦和合を象徴する吉祥文として中国では古くから用いられているが、本品の場合二つの盒を繋ぐという意匠によってさらにその意味を強めている。夫婦睦まじく子宝に恵まれ、子孫が長く繁栄するようにとの寓意をこめて作られたものであろう。
鴛鴦は、蓋に頸と尾を貼り付けて造形されており、目や嘴、羽、尾などの細部が箆や櫛で丹念に表され、生き生きとした表情を見せている。盒は、本来別々に作られたものが、互いの蓋と身どうしを2本の粘土ひもで繋ぎあわせて連盒としている。焼成温度はやや低めで、蓋の外面と身の側面および内底部にほどこされた透明釉は、かなり剥離が進んでいる。胎土は白色で緻密ではあるが、焼き締まりは弱い。
唐代には磁製の連盒はまれに見られるがこのように手のこんだ意匠のものは大変珍しい。出所:「唐皇帝からの贈り物」
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