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青磁六耳壷 2007年11月19日(月)更新

青磁六耳壷

【和:はくじとってつきはい
【中:Qing ci liu er hu
隋・唐・五代|陶磁器>青磁六耳壷

唐・8世紀
1975年西安市六村堡郷出土
口径13.4cm、高30.5cm、重5525g
西安市文物保護考古所蔵
 中に銅銭や銅材、水晶などを入れて埋納されていた壺である。太鼓形の胴に短く直立する口縁が付き、肩には横長の耳が6個貼り付けられている。作りは粗く、外面にはロクロ目や削り跡が目立ち、暗緑色の釉が無造作にかけられて、むらや釉流れが多い。底部付近は無釉で、胎土は淡褐色を呈し、粒子は粗く不純物を多く含む。内面も口縁部周辺以外は無釉である。唐代中期(8世紀頃)の製品と考えられるが、生産窯は特定できない。この時期は華北では白磁や三彩が主流で、青磁の遺例は少ないため、貴重な資料である。
内部には胴部の下3分の1ほどまで「開元通宝」1621年初鋳)が入れられており、その中に幅3cmほどの銅材と径2cmほどの未加工の水晶原石などが少量混じる。ささやかな内容ではあるが財貨として意識されていたものであろう。中国では古来、戦乱などの際に地下に財産を埋納して隠すという習慣があるが、本品の場合はそのような危険回避のための緊急的な埋納だけでなく、日常的な貯蔵による可能性も考える必要があろう。埋納者の性格を直接知る手がかりはないが、金銀器を多量に出土した西安市何家村が皇族との関係を推定されているのと比べ、内容は非常に貧弱である。出所:「唐皇帝からの贈り物」

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