研究者>渡部 武（わたべたけし）

現在：東海大学歴史学科東洋史専攻　教授

早稲田大学大学院文学研究科出身、文学修士

所属学会：

東方学会

日本道教学会

東洋史研究会

早稲田大学史学会

東海大学史学会

中国出土資料学会

研究テーマ・分野

私は、主として文献史料と考古学的な出土文物資料を用いて中国文化史を研究しています。近年、とくに中国考古学の発展はめざましく、古代史関係の出土資料は、急激に増加しています。かつての古代史研究は、伝存の文献研究が主で、考古学上の出土資料を十分に使いこなすまでには至っていませんでした。しかし、今日ではその立場は逆転し、毎年中国では考古学上の多くの新発見があります。私たちは、これらの新資料を駆使することによって、これまでの中国文化史を大幅に書き改めることが可能となりました。
　最近、私は画像などの新資料を用いて、中国の社会史と農業史を重点的に研究しています。この方面の研究は未開拓であり、しかも中国文明の根本を知るうえでも重要な分野です。また私は中国の少数民族の文化にも深い関心を抱いており、中国の研究者たちと提携して、現地共同調査を進めてきました。これらの成果をも加えながら自己の研究を進めています。　

主な研究業績

画像が語る中国の古代 西南中国伝統生産工具図録―東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所歴史・民俗叢書〈4〉 (アジア文化叢書) 雲南少数民族伝統生産工具図録―アジア文化叢書 四川の考古と民俗 渡部 武著作