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白磁盤1 2007年11月21日(水)更新
唐・9世紀
1985年西安市北郊火焼壁出土
口径15.7cm、高3.8cm、重231g
西安市文物保護考古所蔵
白磁盤1と白磁盤2は同一の地点で発見されたほぼ同形の小形の盤である。腰の部分が「く」字状に屈曲し、口縁は喇叭状にひらき、内底面は平坦である。底部には断面が角形のやや低めの高台がつき、高台端部の内側には目の粗い砂粒が付着している。高台内側を除く全面に施釉したのち、高台端部の釉を削り取りっている。釉は、わずかに黄色みを帯びた白色に発色し、釉面は滑らかで上品な光沢がある。胎土は白色で、不純物が少なく硬質に焼き締っている。両者ともほぼ同形であるが、細部の仕上げにはかなり差が見られる。白磁盤1は、高台部分の削りが非常に丁寧で、釉も均一で精緻な作りであるが、白磁盤2は高台の削りが粗く、外側面には釉流れ(涙痕)や釉溜まりが多く、白磁盤2に比べるとかなり粗質といえる。
いずれも内底面に擦り傷が見られ、実際に食器として使用された可能性が高く、都人の雅びな日常生活を彩ったものであろう。出所:「唐皇帝からの贈り物」
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