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銀三脚壷 2007年11月23日(金)更新
唐・8世紀
鍛造
1970年西安市南郊何家村窖蔵出土
径5.2cm、高3.2cm、重65g
陝西省歴史博物館蔵
唐代の銀器の遣例には、小壷の類も相当数あり、小物や化粧料あるいは薬などの容器として、貴族層を中心に、日常の様々な場面で用いられたと想像される。細緻な刻文がほどこされたり、鍍金がのせられたりする一方、装飾のない素面のものもあり、また、脚の付くものなど、いくつかの類形がある。
銀三脚壷は、銀製素面の小壷の作例で、何家村窖蔵から出土し、この種の器の典型を示す。三脚は、もともと器を火にかけるための便宜であったが、本器の場合は、装飾としての意味合いが強く、器の安定をもたらす以外、実用上の利点はあまりない。本品に見える円圏の手がかりが付いた蓋は口が大きく広がった碗形の容器の定式となる。
小器ながら、細部まで丹念に作り込まれた端麗な形姿を見せ、唐代前半期の練達した技量がうかがわれる。出所:「唐皇帝からの贈り物」
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