考古用語辞典 A-Words

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銀鍍金六花形花文盤 2007年11月23日(金)更新

銀鍍金六花形花文盤

【和:ぎんときんろっかがたかもんばん
【中:Yin du jin liu hua xing hua wen pan
隋・唐・五代|金銀・玉器>銀鍍金六花形花文盤

唐・8世紀
鍛造
1972年西安市曲江池出土
口径15.8cm、高1.5cm、重192g
西安市文物保護考古所蔵
 6弁の花形に成形された小ぶりの盤で、内底に、一枝に連なる蕾と葉に囲まれた花文が立体的に打ち出されている。底裏に3脚が鑞付されていた痕跡があるが、出土時には、脚はすでに失われていた。
随所に整形の際のたたき目が残り、外形にも波打ちがあることなど、いささか粗放な仕上がりを示すが、鍍金が丁寧にのせられた文様には、なお生動感があり、鏨使いも密で力強く、唐代前半期の銀器の作風に連なると見られる。
出土地点の曲江池は、長安城の東南隅にあった同名の池の跡にあたる。玄宗の間元年間(713~741年)にこの付近が庭園として改めて整備されていることからすると、以後の園道などの折に、果菓を盛り分けるなどして使用された器と想像することも許されよう。同じ地点からは、同類の銀盤が数点出土している。出所:「唐皇帝からの贈り物」

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