考古用語辞典 A-Words

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銀鍍金双蜂団華文薫球 2007年11月26日(月)更新

銀鍍金双蜂団華文薫球

【和:ぎんときんそうほうだんかもんくんきゅう
【中:Yin du jin shuang feng yuan hua wen xun qiu
隋・唐・五代|金銀・玉器>銀鍍金双蜂団華文薫球

唐・9世紀
鍛造
1987年法門寺塔基地宮後室出土
口径12.8cm、鎖長24.0cm、重547g
法門寺博物館蔵
 身や服に香りをおびるために携帯する、いわば香袋に類する器物で、内部の小皿に香を入れて焚きしめ、上部についた鎖を腰帯などに留めて使用した。内部の小皿は二重の鐶(リング)によって支持され、それらの鐶は各々独立して回転する仕組みとなっていて、器全体が揺れ動いても、香を載せる小皿は常に水平を保つよう、造作されている。
本品は、法門寺地宮後室から発見された薫球で、皇室の奉納品にたがわず、この種の遺例の中では、これまでのところ最大級の作例である。その大きさゆえに、常時携行するにはかえって扱いにくく、儀礼用に制作されたものかもしれない。「衣物帳」に「香嚢(袋)二枚重十五兩(両)三分」と記されるように、法門寺地宮には、もう一器、小ぶりの薫球(径5.8cm)が納められていた。こちらは実用に適した大きさである。
半球形に成形した蓋と身を、蝶番によって繋げて開閉できる仕組みとし、蝶番と対称位置の蓋側面に釣り針状の金具を付け、携行時にも蓋が開かないよう、身側面の小鐶にかけて固定する。表面には、花文を刻んでその間に透かしをもうけ、2匹の蜂が飛び交う団華文を12個配置したうえ、蓋と身の口縁に唐草文をめぐらし、さらに団華文と口縁部に鍍金をほどこす。色彩の鮮やかな対比や各種の文様の巧みな組み合わせ、また、香りがただようための小孔を多数開けるという実用上の配慮など、全体に巧みな設計がなされている。出所:「唐皇帝からの贈り物」

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